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「後見支援預金」の導入が広がる
静岡県内で、沼津信金をはじめとする12信用金庫は、昨年7月から「後見支援預金」を開始しました。
後見支援預金は、日常的な生活に使う預貯金とは別に、普段使わない金銭を管理することを目的とする預金です。従来の後見制度支援信託に代替する仕組みとして導入されました。
静岡県内に信託銀行の支店は4行計7支店しかなく、また金額も1千万円以上でないと支援信託は利用できませんでした。
他方、後見支援預金は1円から預金口座を作れます。また後見人の不正防止のため、支援信託同様、預金の引き出しなどに家裁の指示書を必要としています。
さらに、この取り組みは他にも5都県で導入され、さらなる広がりをみせています。
例えば、石川県では金沢信金等の5信金が「後見支援預金」を新たに導入しました。
詳細については、以下のリンク先の記事をご参照ください。
成年後見、使い込み防げ 静岡で全国初「後見支援預金」[1]朝日新聞(2018年5月27日)
成年後見人による預金出し入れ、家裁の指示書求める(石川県内の5信金、北陸で初の導入)[2]日本経済新聞(2018年5月30日)
この後見支援預金は、地元の信用金庫によって提供され、また普通預金口座を利用するものであることから、一般に後見制度支援信託よりも使い勝手がよいといえ、今後さらに普及していくことが見込まれます。